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犬の組織球腫

犬の組織球腫

皮膚組織球腫は若齢犬に小さな単発性病変として多く発生する良性腫瘍ですが、若齢以外においても発生は認めます。
多くは頭部や四肢端に発生し、病変は急速に増大し、多くは2.5cm以下の円形、ドーム状の紅斑を伴う皮膚病変を呈します(図1)。
これらの病変はたいてい1~2カ月で自然退縮します。皮膚組織球腫の原因は不明とされています。

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図1:組織球腫の外貌

診断

前述の特徴的な臨床所見に加えて、細胞診検査によって診断されることが多く、良性の挙動を示しますが、核の大きさはさまざまで、有糸分裂数は高いとされています

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図2:組織球腫の細胞診

治療

通常自然退縮する良性の腫瘍であるため、1~2ヵ月の経過観察を行いますが、自然退縮するのに数か月かかることもあります。

予後

大部分の組織球腫は数か月以内に自然退縮する良性腫瘍で予後良好です。ただし、ごく稀に局所再発する例があります。

主な腫瘍疾患