避妊手術
避妊手術
避妊手術は、当院における腹腔鏡手術の中で最も多い手術となります。
手術の流れについて
1.手術前検査
全身麻酔下で手術を行いますので、血液検査及び胸部レントゲン撮影を行います。
(※異常が見られた場合、手術を延期させていただくことがあります。)
手術室
2.避妊手術
手術中は体温、血圧、酸素飽和度、心電図のモニターしています。
手術時間は麻酔をかけて醒めるまで約45~60分程度です。
- 全身麻酔をかけ、手術部位の消毒を行います。
- 体重によって異なりますが、お臍の下の部分に3mm~1cm程度の切開からトロッカーといわれる器具を挿入し、カメラを入れお腹の中を観察します。
- 同様にお臍とみぞおちの間、お臍と恥骨の間にトロッカーを挿入します。
- 卵巣動静脈、卵腎靭帯、子宮間膜などをLigaSureという血管シールシステムを用いて血管や組織の凝固と切断をより安全に行います。
- お臍と恥骨の間のトロッカーより子宮と卵巣を取り出します。
- 子宮、卵巣摘出後に出血がないかどうか、再度お腹の中をカメラで観察します。
- 異常がなければトロッカー挿入部位を縫合し、手術終了。
※クリックで症例画像を表示
お臍のしたにトロッカーを挿入した様子。
手術直後の傷の様子。開腹手術よりも小さな傷で手術が行えます。
モニターをみながらLigaSureを用いて組織を凝固、切断している様子。
3.退院
自宅で抗生剤の内服
4.術後10~14日後に抜糸
- 手術は平日に行っております。
- 事前予約が必要となりますので、来院またはお電話でご予約下さい。
- 日帰り手術です。(※開腹手術に移行した場合は入院が必要になります。)
- 体重が約2kg以上であれば手術可能です。
- 猫も腹腔鏡での避妊手術が可能です。(その場合は卵巣のみの摘出となります。)